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自己破産後の生活

自己破産の申立てをして免責が許可されたら、借金の支払い義務が免除される、借金を支払わなくてよくなる、ということはご存知の方が多いと思いますが、自己破産後の生活について具体的なイメージをお持ちの方はそう多くないのではないでしょうか。


今回のコラムでは、自己破産をして借金が免除されたあとの生活について、ご心配の声をよく耳にする数点をピックアップしてご紹介したいと思います。


1.ご自身が得た財産は自由に使える


自己破産をした後に、多額のお金や財産を得ることがあったとしても(例えば、親族の遺産を相続したり、交通事故に遭い損害賠償金を受け取ったり)、その財産でもって、もともとお金を借りていた債権者に返済する必要はありません。新たに得た財産は、読んで字のごとく新得財産と呼ばれ、ご自身で自由に使うことができます。


2.クレジットカードで買い物はできない


自己破産をすることで、個人信用情報機関にその旨が登録されることになるため、今後数年間はクレジットカードで買い物をしたり、各種料金の支払いをすることはできません。


しかし、使ったら即時に口座から引落しがされ、口座に入っている金額を限度として使用できるデビットカードであれば、与信審査が行われないのが一般的なので、自己破産をしたあとも使用することができます。


3.免責決定が確定したあと資格制限は解除される


自己破産の手続きを行う場合、一定の資格や仕事(例えば宅地建物取引士、通関士、警備員など)については制限を受けることになりますが、自己破産について免責決定が確定すると、法律上当然に復権することとなり、これらの資格、仕事に関する制限も解除されることになります。


これ以外にもご不安に感じておられる点があり、自己破産すべきかどうか迷われているという方は、一度メリット・デメリットの両方について弁護士・司法書士にご相談されることをお勧めいたします。

2022.02.08
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